チリ 氷河1年で1キロ後退

チリ氷河.jpg 南米チリの民間の研究グループが、チリ南部の氷河の様子を定点観測したところ、1年でおよそ1キロと極めて速いペースで溶けたことが分かり、グループでは地球温暖化の影響を指摘しています。

 調査を行ったのは、30年近くチリ南部の氷河の観察を続けている地元の研究グループです。グループでは、氷河の変化を知るため、チリ南部のパタゴニア地方にあるホルヘ・モント氷河の様子を去年2月から今年1月にかけて、同じアングルから毎日4回撮影し、7日に1445枚の写真を公開しました。

それによりますと、氷河は1年間におよそ1キロ後退し、特に先端部分が大きく失われました。ホルヘ・モント氷河は、昔の地図と比較したところ、過去110年間で20キロ近く後退したとみられており、研究グループでは、今回の観測によって溶けるペースが極めて速くなっていることが分かったとしています。

 その理由について、グループでは、氷河の下に海水が流れる特有の地形に加えて、地球温暖化の影響を指摘しています。世界各地の氷河を巡っては、国連が3年前、地球温暖化の影響で2000年に入って年間に溶け出す速度が平均で倍になったとする調査結果を発表しており、飲料水や農業用水を氷河に頼っている人たちに深刻な影響を与えるとして対策を呼びかけています。

(NHK NEWSWEB)


 近年、温暖化の影響で世界の氷河の後退が急速なスピードで進んでおり、このまま後退がすすんでいくと生態系にあらゆる影響を及ぼし、水資源の枯渇などその影響は、はかりしれません。氷河の後退に対して私たちは無力な気がしてしまいますが、その現実を直視し、地球温暖化にもっと関心と危機感を持たなければいけませんね。


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このページは、green plusが2011年12月 9日 17:16に書いたブログ記事です。

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