
18日に国立気象研究所が公開した炭素追跡システムは、世界100カ所で測定したCO2濃度に基づき、各国の温室ガス排出現況を把握する体系です。米国・日本に続いて3番目に開発に成功しました。このシステムを活用すれば、各地点で測定したCO2濃度と気象状況に基づき、どこで排出されたかを逆追跡することができます。責任の所在が正確にわかるのです。特に中国のように具体的な資料を公開しない国を相手にする時、さらに役立つというのが研究所側の説明です。
また地域別の人口密度と森林・植生の季節的変化、人工衛星の山火事発生データを追加し、さらに精密な排出量計算が可能です。例えば中国はエネルギー使用による年間CO2排出量が57.5億トンで、米国(57.9億トン)に次いで世界で2番目に多くなっています。しかし炭素追跡システムを活用して森林などで吸収する量を差し引いた純排出量では50.8億トンと、米国(42.6億トン)を抜いて最多国となります。インドネシアとブラジルもエネルギー使用に伴う排出量は10位圏外ですが、純排出量では5番目、7番目となります。熱帯雨林を燃やして開墾する過程でCO2が大量に出るからです。
半面、森が多いロシアとカナダは吸収量がさらに多いとのこと。100カ所のデータは米国海洋大気圏局(NOAA)から伝送されます。このうち韓国はアジア地域を、米国は北米地域を、オランダは欧州地域を引き受けて精密分析をします。
気象研究所のチョ・チョンホ気候研究課長は「2020年からすべての国が温室ガスを削減しなければならない」とし「炭素追跡システムは各国のCO2排出量を検証し、責任の所在を確認するのに活用される」と説明しました。
(中央日報)
詳細な炭素追跡システムにより各国のCO2排出量の見える化が正確に把握できることで、各国のCO2削減への義務と意識を強めるのではと思います。
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