コーヒーをドリップした後に出る残りかすを固形燃料として再資源化する実証試験を静岡県工業技術研究所(静岡市葵区)が民間企業と共同で進めています。
静岡県は全国有数の飲料メーカー集積地で、産業廃棄物になる大量のコーヒーかすを燃料として活用するための実用化を目指します。
同研究所によると、コーヒーかすは脂肪分が多く、木くずが原料の木質ペレットよりも1キロあたりの発熱量が3割程度多く、木質の研究は進んでいますが、コーヒーは注目されていなかったそうです。
静岡には10社の飲料メーカーが立地し、清涼飲料メーカーの出荷額は全国1位(08年)です。コーヒーかすは年43,000トン出ますが、産廃として埋め立て・焼却処理されたり、飼料や肥料としての用途しかありませんでした。
同研究所と食品廃棄物リサイクル業者「静岡油化工業」(同市駿河区)は、バイオマス(生物由来)燃料としての活用に着目し、今月からコーヒーかすに特化したプラントを試験稼働、1日5トンの固形燃料を製造しています。CO2の削減効果は年間810トンで、3年後には日量200トンの固形燃料製造を目指します。
(毎日JP)
先日のブログで、「大豆の絞りカス」のバイオマス燃料化のニュースを掲載しましたが、食品廃棄物の利用が加速化しそうですね。スタバやネスカフェなどのコーヒーかすも利用できるとなると相当な量になりますし、期待できる分野と言えそうですね。