同事業では、スーパーマーケット「カスミ」の移動販売車としてEVを活用し、2012年初頭から約1年間の茨城県つくば市を中心にした実証事業を行います。
移動販売車はいすゞ『エルフ』をベースにしたもので、伊藤忠はEnerDel製48kWhリチウムイオン電池を供給する。航続距離は約100km。荷室消費電力は2.5kwで、伊藤忠が供給する太陽光発電出力は0.4kW。
同事業は、環境省の2011年度地球温暖化対策技術開発等事業の委託事業で、配送用トラックのEV化技術の開発、早期普及を目的として取組むもので、事業を通じて過疎化や超高齢化社会、買い物弱者など日本が抱える課題に対し、移動販売形態による小売事業サービスの可能性と、非常用電源用途といった電動車としての活用についても合わせて検討していきます。
また、伊藤忠では、つくば市で昨年5月からEVで使用された電池の二次利用事業モデルの構築を目指した「クリーンエネルギーを活用した低炭素交通社会システム」の実証プロジェクトを開始。来春からは、エネルギーマネージメント事業の取組みの一環として国内初の先端技術を活用した街路照明のスマート化実証事業にも着手するとのことです。
(レスポンス)
日本の貨物輸送はトラック輸送が主力で、運輸部門の CO2 排出量は国全体の約2割ですが、そのうち9割をトラック(自動車)が占めているそうです。EV普及の鍵としてはやはり充電スタンドの充実と思いますが、トラックでの実用化が進めばニーズも高まり、加速度的に普及が期待できますね。
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