
大型ハリケーン「アイリーン」が猛威を振るったばかりの米国を再び災害が襲いました。メキシコ湾沿岸上にあった熱帯低気圧「リー」が4日、米南部ルイジアナ州に上陸し、ルイジアナ、ミシシッピ両州の沿岸地域に豪雨や水害をもたらしました。
さらに、リーによる強風や昨秋からの干ばつの影響で、テキサス州で山火事が広がり、5日までに約1万ヘクタールが焼け、476棟の住宅が焼失しました。テキサス州の山火事による住宅への被害としては過去最悪規模です。
干ばつや内戦の影響で飢饉に見舞われている東アフリカのソマリアについて、国連食糧農業機関(FAO)は5日、新たに南部ベイ地域に飢饉が広がったと発表。ベイ地域は、国内の雑穀の80%以上を生産する有数の穀倉地帯で、約75万人が今後4カ月の間に餓死する恐れがあるといいます。
ソマリアでは今年、穀物収穫量が過去17年間で最低になる見込みで、穀物価格が昨年に比べ300%も高騰。ベイ地域では5歳以下の乳幼児の58%が急性栄養失調に陥っています。
■個々の台風大型化
日本では今年、記録的な大雨が目立っています。7月の台風6号で、高知県馬路(うまじ)村の総雨量は1190ミリ(月間雨量平年値の約2倍)。7月末の新潟・福島豪雨では、福島県只見町が711.5ミリ(約2.5倍)を記録。8月26日に首都圏を襲ったゲリラ豪雨は東京・練馬で1時間に90.5ミリと観測史上2番目に。
気象庁は、1時間に80ミリ以上の「猛烈な雨」の発生頻度を全国の地域気象観測システム(アメダス)で調査。観測点1000カ所当たりの回数は1976(昭和51)~86年は年平均10.7回でしたが、87~98年は13.6回、99~2011年は17.0回に増えました。地球温暖化による大気中の水蒸気量増加が一因の可能性があるといいます。
台風は海面に立ち上る水蒸気を燃料とする大気の巨大なエンジンです。地球温暖化が進むと発生個数は増えずに、個々が大型化するという予測があり、近年の台風は、そうした傾向を示しているといえます。
(産経ニュース)
温暖化対策待ったなしです。京都議定書の延長も大事ですが、世界がひとつになれる枠組みづくりが早急に必要です。
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