金沢の用水で発電 「マイクロ水力」金沢市が検討

PK2011081102100067_size0.jpg 電力不足をきっかけに、金沢市は、市内に数多く流れる用水を利用した小規模な水力発電の開発に本腰を入れ始めました。

 金沢市が検討しているのは水力発電の中でも出力が100キロワット以下の小規模な「マイクロ水力発電」です。藩政時代から作られた市内を網の目のように流れる用水が55あり、これを発電に利用します。ダムのようにせき止めず、流れを生かして発電することができます。

 100キロワットでは20世帯ほどの家庭電力しかまかなえませんが、市内の用水の総延長は約150キロあり、設置数を増やせば可能性は広がります。

 市は発電に適した用水の調査に乗り出し、水利権や景観、騒音といった課題をクリアしなければなりませんが、戦前には市街地を流れる鞍月用水で、大規模な製紙工場が水力を動力源にしていた実績もあります。

 導入費用は発電能力が出力20キロワットの水車1台で2000~4000万円、800ワットの水車は300万?500万円といいます。決して安くはありませんが、金沢市は「投資的効果は電力の採算性だけでなく、市民への啓発効果もある」と意義を強調。民間事業へ広げる可能性も探っています。

中日新聞

農業用水などさまざまな水流を生かした小水力発電は、全国で導入の動きが加速していますが、し河川の水利権は複雑で、発電に利用するための手続きが大きな障害となっています。発電のための水利権手続きの簡素化など、国の柔軟な対応に期待します。

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このページは、green plusが2011年8月11日 10:38に書いたブログ記事です。

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