同社は昨年6月、環境省の「集光型太陽光発電に関する技術開発」に関する委託事業を、三鷹光器、エネルギー総合工学研究所と協力して受託。鶴見製作所構内でタワーCPVの開発を行ってきました。
このタワーCPVは、ヘリオスタット(太陽追尾式ミラー)を用いて、太陽光を高さ20mのタワー上部に設置したレシーバーに集光、直接発電します。
30基のヘリオスタットで行った実証試験では、集光倍率700倍、太陽電池モジュール1基で、最大26%の発電端効率を実現。従来型の太陽光発電システムと比較して、発電端効率は2倍以上となり、セルの単位面積当りでは、約1400倍の発電量を得ることができるといいます。
同社は今年度、ヘリオスタットや太陽電池モジュールを増強して、1000倍の集光、および発電量拡大に向けた実証試験を継続します。さらに、2012年度には、数MW規模までスケールアップした実証試験を行い、2013年度中の商用化を目指すとのことです。
(レスポンス)
集光式の場合、設置面積が小さく曇りでも十分な発電が可能として実用化が期待されています。アメリカのエネルギー省なども巨額の研究費を投じて太陽光電池の開発を進めており、この分野ではますます競争が激化してきますね。
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