根が長いほどCO2を多く吸収。植物の品種改良も温暖化対策?

 植物の根を品種改良などで通常より長くすれば大気中のCO2吸収量が高まり、地球温暖化防止に役立てられるという研究報告が、英国の植物学専門誌アナルス・オブ・ボタニー(電子版)に掲載されました。

 ロイター通信によると、研究を行ったのは、英マンチェスター大学の科学者ダグラス・ケル氏。ほかにも、地下1メートル程度の植物の根を2メートルに倍増することで干ばつへの耐性が高まり、土壌の構造や水分が改善され、栄養分をより多く蓄えられるといいます。

 植物は成長のためCO2と日光を利用し、炭素は根と葉に蓄積されます。このため、根がより深く密になればそれだけ多くの炭素を蓄えられることになります。しかし、人間が育てる作物の多くは根の長さがせいぜい1メートル程度のため、干ばつ期には水を取り込む能力が制限されます。

 ケル氏は「根を地下2メートルまで伸ばせるかどうかは、作物が炭素を地中に隔離できる期間とともに重要なカギになる」と指摘しました。試算によると、地下に保管される炭素量が2%増えるだけでも、それが2年以上になれば農地1ヘクタール当たりの炭素蓄積量を100トン増やせるといいます。

 報告書によると、大気中のCO2濃度は18世紀の産業革命から現在までに40%増の390ppmに上昇し、今も年約2ppmの割合で増加しているとのことです。

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発想としては面白いと思いますが、品種改良ということになると、生態系への影響なども心配ですね。

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このページは、green plusが2011年8月 9日 12:41に書いたブログ記事です。

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