戸田建設、BDF利用でオフセットクレジット申請

戸田建設は、廃食油を原料に製造するバイオディーゼル燃料(BDF)の利用拡大に取り組んでいます。自社で製造しているBDFを工事車両や建設機械の燃料に使用して、オフセットクレジット(J-VER)制度の認証を取得を進めています。


BDFの自社利用を拡大するとともに、クレジットを社内外で有効活用することで、CO2排出削減に貢献するとのこと。

BDFの利用拡大は、事業活動に伴うCO2の排出量削減を目指す取り組みの一環。同社は、千葉県松戸市内の企業で構成する民間団体に加わり、07年にBDFの製造・使用に関する研究を開始。10年には同市に製造所を開設し、生産を始めました。生産能力は1日200リットル。稼働開始から今年4月までに2万リットルを生産。社外から購入した分を合わせ、17カ所の建設現場で3万3000リットルのBDFを使用し、87トンのCO2削減につなげました。

現在製造しているBDFの品質は、JIS基準に適合していますが、東京都など首都圏9都県市が条例で定める残留炭素分の基準を若干上回っているため、9都市の工事現場では、車両や建機の燃料に使うことができず、発電機などに使用が限定されているそうです。残留炭素分は蒸留処理などによって引き下げが可能なことから、設備投資を含め9都県市の基準に適合するBDFの製造を検討しているということです。

J-VER制度の認証は、松戸工作所で製造したBDFを、東京都内をはじめ12カ所の建設現場などで使用。燃料を軽油 からBDFに100%転換することで、CO2の排出量削減を実現し、排出削減量は11、12年度の2年間で92トン。認証が取得できればBDFの使用によって削減したCO2をクレジット化し、自社の地方工事で活用したり、顧客に提供したりすることが可能になります。

日刊建設工業新聞

地方でグループを作り、BDFをこれだけ生産するというのは、ゼネコンとしては特別な取り組みだと思います。CO2削減に非常に前向きな戸田建設の今後のニュースに期待したいと思います。

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このページは、green plusが2011年7月29日 12:00に書いたブログ記事です。

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