味の素川崎工場は、調味料の製造過程で出る大豆のしぼりかすから水分や塩分を取り除き、燃料用に改良した「ヒューマス」を、川崎バイオマス発電所に燃料として提供しています。
バイオマス燃料に、大豆しぼりかすを利用するのは国内初の試みといいます。
味の素川崎工場では、大豆からアミノ酸を抽出し、液体調味料を製造。この過程で出る年8000トンの大豆のしぼりかすは、農産物の肥料や水産養殖の飼料として再利用してきました。
従来は水分や塩分が多く、燃やすには不向きとされていましたが、製造工程でろ過技術を向上させるなどして水分・塩分を低下することに成功。長辺7,8センチのチップ状にし、3月から同発電所に販売しています。年間4000トンを提供できる見込です。
同発電所は木材を燃料とする発電所としては、国内最大規模の33,000キロワットの電力を一般に供給しており、建材や街路樹の剪定(せんてい)材などが主な燃料ですが、大豆しぼりかすの熱量は木材と同程度だそうです。
(東京新聞)
「しぼりかす」というとあまりエネルギーがなさそうですが、木材と同程度というのは意外です。さすが「畑の牛肉」と言われるだけあって、パワーが違いますね。
無駄がない「エネルギーの地産地消」のいい例だと思います。