ドイツ2050年までに国内電力100%を再生可能エネルギーで

 ドイツの環境問題専門家委員会(SRU)は、レトゲン連邦環境大臣に、特別提言書「100%再生可能エネルギー電力供給への道」を提出しました。
 この研究では、2050年までに国内の電力供給を100%再生可能エネルギーで供給することが可能であることを示しています。

 レトゲン大臣は、「特別提言書は、持続可能なエネルギー・環境政策の議論に重要な貢献を果たすものであり、連邦政府の目標(2050年までに80%)は、達成可能であることを示している」とコメントしました。

 特別提言書は、再生可能エネルギーによる100%の電力供給を可能にするための様々なシナリオを示しているようです。特に、国内における発電量拡張戦略、デンマークやノルウェーとの連結、北アフリカとの連結といったバリエーションが研究されているとのこと。

 また、100%供給を達成するためには、再生可能エネルギー電力の発電量を拡張するだけでなく、エネルギー効率の向上と電力網と蓄電の容量拡張が重要であるしています。

 SRUはドイツ連邦政府の諮問機関であり、4年に一度の包括的な提言書と共に、個々のテーマについて特別提言書や最新の環境政策を作成している団体です。

 先日、WWFからも2050年のエネルギー需要の95%を再生可能エネルギーで供給可能というレポートがありましたし、日本政府のエネルギー基本計画では2007年度実績で34%だったゼロエミッション(CO2排出量ゼロ)エネルギー比率を2030年までに70%にする(原発50%を含む)とのこと。
 内訳は各国多様ですが、このドイツのレポートはよりリアルに運用を考えている雰囲気ですね。

ドイツ連邦環境省
エネルギー基本計画

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このページは、green plusが2011年2月14日 11:42に書いたブログ記事です。

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