COP16閉幕、森林吸収や途上国支援で成果

 メキシコのカンクンで開催されていた、気候変動枠組条約第16回締約国会議(COP16)と京都議定書第6回締約国会合(CMP6)が今月10日閉幕しました。
   COP16では、前会合で承認されたペンハーゲン合意を受けて、温室効果ガスの排出削減に向けた2013年以降の新たな枠組みである「ポスト京都」について議論が行われました。
  途上国やEUが京都議定書第2約束期間の設定を求めたのに対し、日本は米国と中国を含むすべての主要排出国が参加する枠組みの構築を強く主張し、意見は平行線をたどり、議論はCOP17へと先送りされました。
 ポスト議定書の結論が先延ばしになる一方で、森林吸収源の分野では大きな進捗が見られました。森林の減少や劣化による温室効果ガスの排出を減らす仕組みである「REDD+」が採択されたのです。

 また途上国での気候変動対策に、2020年までに1000億ドル(約8兆4000億円)を拠出する内容の「グリーン気候基金」が創設されることがきまりました。

 次回 のCOP17とCMP7は、2011年末に南アフリカで開催される予定ですが、先進国の排出削減目標を検討する特別作業部会(AWG-KP)と、同条約の将来的な枠組みを検討する作業部会(AWG-LCA)は、さらに1年間作業を続け、ポスト京都の行方を模索します。

外務省気候変動局発表
国連レッドプログラム(英語)

 各国の主張が入り乱れる中で、やはり今回のCOP16でのポスト議定書は決まりませんでしたが、レッドプラスが採択されるなど、地球全体と途上国にとっての一定の成果はまとまりました。レッドプラスの仕組みについては、今後詳細が決まり次第、ニュースでアップしていきます。


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このページは、green plusが2010年12月15日 20:48に書いたブログ記事です。

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