「女子目線で林業を元気に」を合言葉に、高級材の「北山杉」で有名な京都市近郊の山間部を拠点に、今月本格的な活動を始めたそうです。自然をテーマにしたファッションを楽しむだけの「森ガール」と一線を画し、のこぎり片手に山へと向かう「林ガール」が低迷する国内林業の一助となるか注目です。
木材需要の減少や安価な輸入材の流入で国内林業は低迷を続ける一途ですが、そんな中、京都大大学院で森林科学を専攻する女子大生が「林業の応援を」と呼び掛けて、林業従事者や建築士など女性ばかり約30人で発足したそうです。
京都府南丹市で今月14日、荒れた山林の手入れなどを体験するイベントを森林保全団体の「京都モデルフォレスト協会」と共催。公募で参加した20?60代の一般女性18人に、松の再生に影響があるソヨゴなど広葉樹を伐採してもらい、間伐の必要性や国産材の良さなどを訴えました。また名産のシカ肉の試食を通じ、豊かな自然の恵みの一端も味わってもらいました。
来年2月にはフリーペーパー発刊の計画もあり、その準備を進めているそうです。調理に薪(まき)を使う店や名産のシカを味わえる飲食店の紹介のほか、荒れた山林を視覚的に訴えるためおしゃれしたメンバーをモデルにしたファッション写真など女性向けの内容を予定。各種イベントでの展示も企画しているそうです。
「木材以外にも水や食べ物を人に恵んでくれるのが森林。暮らしと密接な存在だと知ってほしい」と代表の方はおしゃっています。
(毎日.jp)
林業といっても、最近では高性能機械による近代化が進み体力面での負担が減り、女性でも活躍できる場面がたくさんあります。このような取り組みで「林業ファン」が増えて、女性従業者が増えれば地方の活性化につながります。森に元気な声と活力が戻ることを期待しています。