家庭から出る廃油でつくったバイオディーゼル燃料(BDF)で走る列車「天草バイオディーゼルカー」の試験運行が6日、熊本県のJR三角線の熊本―三角間で始まりました。
BDFによる列車運行はJR九州では初めて。通常使っている軽油より二酸化炭素の排出量が少ないそうです。15日まで1日2?7往復します。
試験運行では、BDF5%と軽油95%の混合燃料を2両編成のうち1両で使用。不具合に備え、もう1両は通常の軽油100%燃料を使う予定です。BDFは、家庭の廃油を集めて再利用している同県天草市から廃油の提供を受け、専門業者に精製してもらいました。
JR九州によると、10日間でBDF2200リットルを消費する予定で、同量の軽油を使うより二酸化炭素の排出量を約250キロ減らせるといいます。
エコカーや省エネ商品のように、消費者にも商品提供側にも社会的にもメリットとなり経済も発展していく方法は市民レベルにおいて効果的な気候変動対策の1つの方法だと思います。識者がただ調べて、調査を繰り返すだけではなく私たちの生活に密接な部分での温室効果ガス削減が行われていけば、日常生活を通して気候変動対策に関わる多くの問題にまたがって改善されていくような気がします。
<朝日新聞社>