今年のCO2排出量は前年比3%以上増え、過去最高になるとの見通しを、欧米を中心とした国際チームが推計しました。昨年は金融危機の影響で同1.3%減と過去10年間で初めて減少しました。今年も先進国の経済成長は足踏みしますが、新興国は高い成長率を維持し、従来の増加率に戻りました。温暖化対策の中心が新興国に移行する時代に入ったといえます。22日付の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(電子版)に発表しました。
昨年、日本が前年比11.8%減、米国が同6.9%減など、先進国は軒並みCO2排出量が減少。しかし、中国は同8%増、インドは同6.2%増を記録し、実際には当初予測の2.8%減の半分以下となりました。
国際通貨基金による経済成長見通しも参考に、排出量を試算。新興国を中心に化石燃料が大量消費され、00年から08年に観測された年間増加率に近い3%以上増と見込み、過去最高だった08年を上回る情勢となりました。
分析に参加した山形与志樹・国立環境研究所主席研究員は「世界の排出量の推移は、新興国の経済成長を反映するようになった」と話します。
(毎日jp)
10年は世界の経済成長が予測通りなら総排出量は3%以上増える見通しといいます。今後の排出量削減の鍵は新興国の率先的な協力が不可欠といえるでしょう。
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