中国とインド、ブラジル、南アフリカは10、11の両日、11月から12月にメキシコ・カンクンで開く気候変動枠組み条約の第16回締約国会議(COP16)を前に中国・天津で閣僚級会合を開き、11日、先進国に対し一段の温室効果ガスの排出削減努力を求めるなどとした共同声明を発表しました。
9日まで天津で開かれていた同条約の特別作業部会は、排出削減をめぐる交渉で進展が乏しかったため、京都議定書の期限が切れる2013年以降に国際的な温室効果ガスの排出削減義務が存在しない「空白期間」が生じる恐れが強まっています。
声明では、温暖化対策に関する途上国支援のための基金設立へ向け、先進国による積極的な資金拠出を促しており、また途上国への温暖化対策関連の技術移転をめぐって、先進国が知的財産権侵害への懸念を抱いていることについて、「技術移転を阻む理由にしてはならない」とけん制したそうです。
(共同通信)
2013年以降の国際的な温暖化対策について、是非日本がイニシアティブをとって、世界にその技術力をもって存在感を示せるよう頑張ってもらいたいものです。