ユニ・チャームは、ベビー用の紙オムツ「ムーニー」を対象に1?2月にカーボンオフセットキャンペーンとして販売した「CO2排出権付ベビー用紙おむつ」で、「国内クレジット制度」を使ってカーボンオフセットを実施しました。国内13事業所のバイオマスによるCO2排出量削減事業によって約2300tのCO2をオフセット。同制度を活用したカーボンオフセットは日本初の事例だそうです。
カーボンオフセットは、生産活動などで排出されたCO2を、他の場所での削減事業への協力で相殺する活動です。同キャンペーンでは、期間内の紙オムツ販売量に応じて1パックにつきCO2を1kgオフセットする排出権を購入。2008年から毎年実施し、今回は3回目として1月19日?2月28日に展開しました。
1、2回目のキャンペーンは、海外で排出削減されるCO2を対象にしたが、3回目は国内の環境改善を目的に、国内でのCO2排出削減に貢献。1?3回でオフセットしたCO2の合計は、3回目の2300tを加え、杉の木約70万本が1年間に吸収する量にあたる約1万tに達しました。
同制度は、国内の中小事業者のCO2排出量削減事業を支援するため創設されました。大企業から資金・技術提供を受けて共同で取り組み、国内で発生するCO2を直接削減します。ユニ・チャームは今回、バイオマスを主な燃料にするボイラーの新設と、灯油などからバイオマス燃料に転換するボイラー更新事業で削減したCO2排出量によってオフセットしました。
ユニ・チャームは、商品の薄型化や環境配慮商品の提案、廃棄資源の再利用、モーダルシフトなど環境負荷低減活動を推進しており、カーボンオフセットキャンペーンもその一環。日用品を通して消費者がエコ活動に参加する機会を設け、環境問題に積極的に取り組む企業の姿勢をアピールしています。