パナソニック省エネ支援サービスで60億円目指す

 パナソニックは、今年4月より、同社のCO2削減のノウハウを活用し、工場の省エネに必要な技術・設備・人材・資金を包括的に提供する省エネ支援サービスを開始しました。工場や事業場における省エネへのニーズが高まる中、同社はこれまで培ってきたCO2削減ノウハウをベースに「工場まるごと省エネ」を推進し、2012年には60億円の販売を目指すそうです。
 従来のサービスが空調、電気、ガスなど原動設備を対象とするのに対して、同サービスでは、原動設備に加え、生産設備の稼働状況などを総合的に判断し、工場全体の省エネを図るのが特徴。
 昨年度、同サービスの基幹技術となるSE-Link をエナジー社和歌山工場に導入し、導入前と比べてCO2排出量を15%削減した実績があるそうです。

省エネ支援サービス事業の内容は以下の6つです。
【1、省エネ診断】
工場のエネルギーの使用状況を調査・診断し、最適な省エネシステムの導入、運転方法の改善、ロスの少ない運用方法など省エネ対策を提案。
【2、見える化支援】
工場の設備の運転状況、消費エネルギーを計測し、工場内のエネルギー使用状況を分析し課題を抽出、対策検討を支援します。2011年度には、同社開発の見える化支援ソフト
「P-FEMS(Panasonic Factory Energy Management System)」を販売開始予定。
【3、省エネソリューション技術】
P-FEMSによる情報をもとに、空調、高圧エア、蒸気、炉などの省エネ最適化設計、効果予測を行い、効果的な省エネ対策を提案。
【4、SE-LINK(Save Energy Link)】
生産設備と原動設備の情報をリアルタイムで集約し、生産状況や季節、天候に応じた省エネモードを最適制御する技術「SE-Link」を活用し、工場の包括的な省エネ化を実現。
【5、工場まるごとワンパッケージサービス】
省エネだけでなく、排水処理、造排水リサイクル、排ガス処理、資源リサイクル、土壌地下水浄化、太陽光発電など環境・エネルギー技術をトータルで提供。(環境ビジネス.jp)

 60億円のCO2削減といえば、並大抵の努力ではないと一見してわかりますが、パナソニックの持つノウハウが一般化されれば、これが実現されるということでの事業化だと思います。
日本の省エネ技術は高水準ですから、グローバルな事業であれば、地球全体のCO2削減になり、また省エネ技術の切磋琢磨にもなり、いいことだと思います。


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このページは、green plusが2010年6月22日 13:02に書いたブログ記事です。

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