甲州に食育と環境のテーマパークが誕生

 5月29日(土)、食育と環境をテーマにした新プロジェクト「甲州キッチンスタジアム」がプレオープンします。キッチンスタジアムとは、農業と林業、そして食育が1日で体験できるテーマパークで、私たちの日常生活が森林や田畑の自然環境と繋がっていることを実感できるプラットフォームを目指しているそうです。
 

 この甲州キッチンスタジアムは甲州市の塩山地域の遊休地で、間伐材を利用した野菜のコンテナ栽培を行い、さらにそこで栽培した野菜をその場で料理して食べてしまおう!というプロジェクト。ここを訪れれば土作りをしてコンテナへの野菜の植え付けを体験し、成長のさまざまな段階にある野菜を観察、さらに実った野菜を収穫して、最後はそれを料理するという体験ができるそうです。

 このテーマパークは大きく分けて3つの部分に分けられます。一つは間伐材を使ったものづくり。遊具やプランターを作ったり、木質ペレットを使ったペレットストーブを作ったり。間伐材をめいいっぱい使ってものづくりが楽しめるそうです。

 もうひとつは「農」の体験。間伐材の木の皮などを堆肥に混ぜて作った肥料で野菜のコンテナ栽培を行っており、来訪者は土作りから収穫までのさまざまな段階を体験しながら農について理解を深めることができるとのこと。また、ここで使われる堆肥は微生物の働きを活性化させることで必要な用土を減らすことを可能にしており、コンテナの軽量化にも成功。その場でコンテナごと購入して、家庭で野菜を育てることもできるようになるといいます。

 3つ目は食育。コンテナで育てられ、収穫された野菜を食材として「おばあちゃんの知恵袋の味」をテーマにした料理教室を行い、来訪者は郷土の知識に根ざした調理法を学びながら美味しいご飯が食べられます。その土地の名物料理!というような特殊な郷土料理を教わるのではなく、生産地ならではの素材を生かす調理法の基本が学べるので、日々の暮らしの中でその知識をさまざまな料理に応用できるというのがとても嬉しいですね。しかも、調理に使われる燃料はFSC認証を取得した山梨の木質ペレット、ここにも環境に配慮した取り組みが見られます。

 実際に野菜が育ってゆく過程を見て学び、生活の中から生まれた食材の扱い方を直接教わることができる甲州キッチンスタジアムは本当の食育を体験できるテーマパーク となるでしょう。

環境や食育に興味のある方はぜひどうぞ!

(green's.jp)
(甲州キッチンスタジアムプレオープンのお知らせ)


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このページは、green plusが2010年5月17日 14:53に書いたブログ記事です。

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