日本の大気中CO2濃度 観測史上最高値を記録

 気象庁は、2010年5月12日国内3地点(岩手県大船渡市綾里、東京都小笠原村南鳥島、沖縄県八重山郡与那国島)の、2010年4月までの大気中CO2濃度の観測結果を公表しました。
 公表によると、2009年の年平均値(速報値)は3地点でそれぞれ389.7ppm、388.0ppm、389.4ppmとこれまでで過去最高となりました。

 ここ10年間では3地点平均で1.9ppm/年の割合で増加を続けており、国内で最初に長期連続観測を開始した綾里においては、観測開始時(1987年)より、38.5ppm濃度が増加しているそうです。

 また、年間で最もCO2濃度の高くなる春季において、2010年4月の観測値(速報値)は、 それぞれ 396.8ppm(綾里)、393.3ppm(南鳥島)、396.2ppm(与那国島)と、すべての観測点で観測開始以来の月平均値の最高値を記録したとのこと。 【気象庁】
(気象庁 プレスリリース)

 環境省は2008年度の国内のCO2排出量は前年度と比べ6.4%減少したと発表し、金融危機による景気後退の影響で、産業部門などでエネルギー消費が減ったことが大きな理由といっていました。(環境省 2008年度の温室効果ガス排出量について)
ですが、景気がゆるやかに回復するに伴い、エネルギー消費が増えるのは否めないことです。経済と環境の両立が今後の社会において必要不可欠な課題となっていることを念頭に置き、各部門でのCO2削減に努めていってほしいと思います。


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