戸田建設は2020年度までに自社施設と建設現場、さらに施工建築物からのCO2排出量について、90年度比40%削減を目指すそうです。
同社はこれまで、建設現場のCO2排出量を、施工高当たりで10年度までに同12%削減する目標を掲げて取り組んでおり、すでに08年度に同19%減を達成していました。そのため、全社横断的な組織である環境戦略委員会で20年度を見据えた検討を行い、新たな目標として今回の90年度比40%削減を決めたとのこと。
持続可能な低炭素社会の実現を目指す「日本気候リーダーズ・パートナーシップ」に、建設業界から唯一参加している大林組は、2012年度までの中期目標として、「設計する建物のライフサイクルCO2を基準建物比30%削減」及び「建設工事からのCO2排出量を1990年度比46%削減」と設定しており、これと比べると見劣りしてしまいますね。しかし、目標を、施工高当たりのCO2排出量から、自社施設と建設現場と施工建築物からのCO2排出量としたのは大きな前進だと思います。
建物由来のCO2排出量削減には建設業界の役割がとても大きいので、他の企業もどんどん実効性のある目標を掲げ、切磋琢磨していってほしいです。