次世代型は、電解質にセラミックスを使用する固体酸化物形(SOFC)と呼ばれるタイプ。作動温度が高く、触媒が不要のためコストを低くできるほか、出力密度が高いため、装置を小型化できます。さらに、発電効率は現在市販している固体高分子形が30-40%なのに対し、SOFCは40-65%と高く、次世代の燃料電池として期待されています。
同社は11年度中に1キロワット級の家庭向けを販売する方針ですが、4-5キロワット級の業務用も開発し、量産効果で価格を下げる狙いがあるようです。
価格は200万-400万円を想定しており、一括購入する際には割引料金も用意する予定とのこと。
4月から施行される改正省エネ法では、コンビニ、ファーストフード店やファミレスなど、一定の要件を満たすフランチャイズチェーンが新たに規制の対象となるのに加え、さらに東京都では大規模な事業所を対象とした温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度が始まるため、対象となる事業所では省エネ対策が急務となっています。はたしてSOFCはその有力な手段として切り込んでいけるのか、今後が楽しみです。