
(写真 NASA)
NASAによると、世界気温の観測は1880年に始まっていますが、2009年の気温は最も高かった2005年をわずかに下回り、2007年などと並んで過去2番目を記録したといいます。また、10年単位の気温を見てみると、2000年1月から2009年12月までの平均気温は、1880年以降で最も高 かったようです。
一方、ゴダード宇宙科学研究所(GISS)の研究によると、南半球の2009年の平均気温は観測史上最も高かったそうです。これまでの気温上昇について、同研究所のギャヴィン・シュミト氏(Gavin Schmidt)は「1880年から地球の平均気温は約0.8度上昇しました。これは非常に重要な数字です」と述べているそう。
気温上昇の原因について、研究者らはCO2などの温室効果ガスによる温暖化が主な原因だと考えていますが、それだけではないことも同意しています。 ただ、太陽活動の変化、熱帯海洋表面温度の振動(エルニーニョ現象)、エアロゾル・レベルの変化なども気温に影響を与えるが、地球温暖化の原因と言えるほどの効果はないといいます。
このまま地球の気温上昇が進むと、海面水位の上昇や異常気象が激化する可能性があり、自然生態系への影響や水資源、農作物などへの影響が懸念されます。地球温暖化の影響は地理的条件によって国ごとに異なると思いますが、様々な被害は、今後私たちの暮らしにも直接的・間接的に影響を与えることになっていくのではないでしょうか。