イギリス 国内での植林でCO2を10%カット目指す報告書公表

 イギリスのベン環境大臣はシェフィールド大学のリード教授(植物学名誉教授)が最近発表した「国家森林・気候変動アセスメント」の結果を歓迎しました。 
 この報告書は、森林委員会が作成を依頼したもので、イギリスで国土に占める森林の割合が4%増えれば、国内のCO2排出量を10%削減することができるといいます。
ベン大臣は、ロンドン動物園で行われた森林委員会の会議の席で報告書を歓迎し、今後、地域コミュニティや企業と協力し、地球温暖化防止対策として大規模な植林を行う意向を示しました。

 同報告書の提案では、毎年約2万3000ヘクタールの植林を40年間続ければ国土面積の4%に達し、現在、300万ヘクタールの森林面積(国土の12%)が、国土の16%を占めるようになるとのこと。

 今後、11月26日には世界自然保護連合(IUCN)議長との会議も行われ、グローバルな再植林についての規模などについて話し合う予定になっているそうです。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

 カーボンオフセット活動への国民の関心が非常に高いイギリスですが、排出権取引などの排出源対策と異なり、地球上唯一の吸収源である森林、木が持つCO2の吸収能力に注目し、更なる削減に向け大規模な植林が始動しそうですね。


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このページは、green plusが2009年12月 5日 15:23に書いたブログ記事です。

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