インド政府は3日、地球温暖化対策として、国内総生産(GDP)を一定額生み出すために排出するCO2の量を
「2020年までに05年比で20%から25%削減できる」との政府内の試算を初めて公表しました。
7日からコペンハーゲンで開かれている第15回国連気候変動枠組み条約
締約国会議(COP15)で、この数値を温暖化ガスの自主的な抑制目標として示す方針です。
ラメシュ国務相(環境・森林省担当)が下院で表明しました。COP15に備えて米中などの主要排出国がすでに数値目標を表明していた中、有力な新興国の一つで あるインドも目標を示し、13年以降の温暖化対策の国際枠組み(ポスト京都議定書)交渉で発言力の確保をねらいます。
ラメシュ氏は「COP15で公平な合意が得られるのであれば、一層の抑制も可能だ」と述べ、先進国からの資金・技術支援に期待を表明しました。
ただ、公表した数値は単位GDP当たりの排出削減を示したもので、高率の経済成長が続けば温暖化ガスの絶対量を減らすことにはつながりません。アメリカ、中国に引き続き、主要排出国の一つであるインドも削減目標を表明しましたね。
経済成長が続くインドの削減努力も地球温暖化防止に欠かすことはできません。COP15で、各国の今後の削減努力を巡る交渉に期待したいと思います。
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