スマートグリッドとは、IT技術を活用した送・配電網で、最適な電力供給体制を構築する取り組みです。
実験は、SEAS-NVEが行っている実験にパナソニック電工が参画し、電力消費の見える化、センサーによる照明制御・暖房機器制御、創エネ・蓄エネ連携などを検証。2年以内に新サービスとして発売する計画とのこと。
また、デンマークのコペンハーゲンで開催される第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議に合わせ、SEAS-NVE社の展開するスマートグリッドの取り組みと今回実施する実験内容などをモデルハウスでデモ展示紹介を行うんだとか。
SEAS-NVE社は、すでにデンマークのロラン島で、洋上風力発電の余剰電力により水素を作り、その水素を使った燃料電池による給湯・暖房の実証実験などの取り組みを実施しています。
また、スマートグリッドへの取り組みとして全ユーザに対し、双方向通信機能や機器の管理機能をもつ高機能の電力量計「スマートメータ」の設置を計画し、すでに2009年5月より設置を開始しているそうです。
今回のパナソニック電工の取り組みは、同社の家庭内省エネ支援システムをここに接続するというものみたいです。
スマートグリッド関連の取り組みは、日本では電力関連の規制が厳しくて難しいようですが、21日の「日米共同でスマートグリッドの研究へ」のように海外では先進的な取り組みが着々と進んでいるようなので、ぜひ成功させて、1日も早く日本で展開してほしいと思います。