フランス 太陽光発電の新買い取り価格を発表

フランスのエコロジー・持続可能な開発国土整備省のボルロー大臣は、太陽光発電で発電された電気の新しい買い取り価格を公表しました。 新買い取り価格は、条件により60.2セント(約80円)/kWhから32.8セントで、2010年から始まり、2012年末まで据え置き、太陽光エネルギーへの経済的な支援を強化し、永続性を持たせるものということです。
2010年から適用する新価格の主なポイントは次の通りです。

●建物と一体型の設備は60.2セント/kWh。建物一体型に関する規則は改良され、この価格は世界一高いものとなる。また、建築的・美的に最も完成度が高くなる方法を優遇し、革新的な分野の企業や工務店の位置づけを安定させる。

●建物簡易一体型設備には新たな料金45セント/kWhを適用。新たな価格設定は、業務用建物のソーラー発電を優遇する(農業、工業、商業建物...)。この価格は3 kWc以上の出力設定に留保される(パネル面積約30 m2)。

●建築上の理由から、「建物一体型」と「建物簡易一体型」の設備は、屋根の設計にあわせ設置される。

●地上の設備については、32.8セント/kWhを適用。さらに250 kWc以上の地上設備については、太陽光の強い大都市圏で32.8セント/kWh、弱い地方で39.4セント/kWhと差がつく。この調整は、全国でソーラー発電を最も良い形で普及させるためのもの。

●申告義務など法的な手続きを簡素化する。

●建物一体型について評価する委員会を設立。専門家で構成される建物統合評価委員会は、同省、環境エネルギー管理庁等のもと設立される。委員会は、適用される価格について、情報の透明性を確保し、設備の選択の際に役立つよう、建物一体型の基準を満たすソーラー発電システムの公的リストを受理する。

●価格は2012年末まで据え置く。長期的な見通しを与えるため、価格を次第に引き下げる指標を盛り込んだ省令案を2013年に予定。技術の進歩を考慮し、価格を引き下げるための新たな方針を適用する。

●建物一体型の新規則は、2010年6月1日完全に施行される。

同省では9月9日、エネルギー関連関係者全員をまとめる審議機関、エネルギー高等会議に、新ソーラー発電買取価格を定める省令案を提出したそうです。


 

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このページは、green plusが2009年9月15日 00:00に書いたブログ記事です。

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