太陽電池日本市場に照準、見本市「PVジャパン」開幕

PVJAPAN.jpeg 世界の太陽電池メーカーが日本で攻撃をかけ始めました。

最大市場の欧州が不況と助成政策の見直しで低迷しています。多くのメーカーが、変わる成長市場として日本に焦点を定めたそうです。

24日に千葉市で始まった太陽電池見本市「PVJapan」には新規参入を狙う海外企業と、迎え撃つ国内大手企業が勢ぞろいしました。
シャープなど国内4社が寡占する市場構造は崩れるのでしょうか。



担当者が説明を始めると、たちまち通路に黒山の人だかりが生まれていたのが、生産量世界3位の太陽電池メーカー、中国のサンテックパワーのブースです。
 サンテックパワーはすでにヤマダ電機の店頭で販売を始めているそうです。
今年度は、3万?4万キロワットを販売し、市場シェア1割の獲得を目標を掲げるとあって、会場内でもひときわ注目を集めていました。

 サンテックパワーの隣には、世界5位の台湾・モーテックが出展しています。
さらに世界最大手の独Qセルズなどの企業も日本の大手に負けない大型ブースを構えてました。
 独Qセルズグループでは、販売会社のセルガー・クラーナ再考執行責任者(COO)が来日し、「日本の家庭で太陽光発電した電気のコストは14年までに、通常の電気と同じになる」と講演するなど、日本市場への興味を示しています。

独ショットソラーは、学校向けの市場に照準を合わせているそうです。
 日本政府は「スクール・ニューディール」と銘打って、今後、全国の1万2000校に、あわせて24万キロワットの太陽電池を埋め込んだり、表面に薄膜太陽電池を縫ったり特殊な窓ガラス系の発電パネルを新たに投入し、受注を狙うとのこと。
屋根に設置する一般の太陽電池と違い、太陽電池の効果を「学習」できることを売り物にしようというわけなんだとか。

 日本市場に攻め込もうとしているのは、これら大手だけではないようです。
「日本の太陽電池市場にぜひ乗り込みたい」。インドソーラーのゼネラルマネージャーは自社の製品が並ぶブースの中で講演していました。
 同社は今月、太陽電池の生産を始めたばかりの新興企業です。
創業を後押ししたのは欧州の旺盛な需要だそうです。
 しかし、昨年からの景気の後退が直撃で、旺盛だった欧州需要がぱったりとやんでしまったとのこと。新たな売り先に目を付けたのが、政府の補助拡大で市場拡大が見込まれる日本だそうです。

 日本市場は、シャープ、京セラ、三洋電機、三菱電機の国内4社でほぼ寡占状態でした。
海外勢の攻撃に対し、国内製は「太陽電池は使用期限が長い。保守メンテナンス体制が整わなければ売れないだろう」としています。

 がぜん注目を集め始めた成長市場の「主役」はどこになるんでしょうか。

出展企業が昨年より4割も増えた日本市の会場も、昨年にまして熱気がすごいですね。


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このページは、green plusが2009年6月25日 15:28に書いたブログ記事です。

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