
雪国で知られる岐阜県高山市で、2月14日に開催されてきた「日本一かまくら祭」が2010年の第20回を最後に中止することが決まったそうです。
理由は温暖化によると考えられる雪不足です。
同祭は、直径20メートル、高さ10メートルの巨大かまくらが呼び物。
かまくらは雪でできているが、中に入ると寒さが和らぐ。祭りでは、かまくらの中で2,700個の星を映したプラネタリウムなどを楽しむことができました。
同祭のかまくら作りに必要な雪は、大型ダンプカー約300台分。例年はこの地方で12月下旬から降り始める雪を除雪作業で駐車場に集めておいたもの と、屋根の雪下ろしによるもので作っていたそうです。近年降雪が減ったことが原因で、2008年は祭りを中止、2009年は周辺地域からダンプカー延べ約100台 分の雪を集め、高さを例年より1メートル低いものにしたそうです。
主催者は「大変残念だが中止せざるを得ない。日本は先進技術を生かし、温暖化対策をもっと積極的に行ってほしい」と話しているそうです。
急速な気候変動が、伝統的な文化行事をなくしてしまうようなことが今後もあるかもしれません。小さな行動でもいい、地球温暖化に対してできる事から始めていかないといけませんね。