高コスト改善がカギ 森林経営再生への知恵絞る

日本は森が国土の7割弱を占める森林資源国である。
しかし、木材自給率は1955年の94.5%から2002年には18.2%に低下した。
安定供給・低コスト・品質を武器にする外材に押され、国産材の流通インフラは川上から川下まで弱体化した。

 とこらが最近、国産材に追い風が吹き始めている。
中国やインドで木材需要が急増したことや、京都議定書のCO2吸収源対策のため人工林の間伐が迫られ、間伐材を使う動きが出てきたからだ。
戦後植林した人工林が40年-50年たち、資源としての価値も出てきていることもある。
また、山林所有者が森を維持する意欲がわく仕組み作りも始まりだした。
国産材の高コストを様々なアイデアで解決する仕組みだ。
 国内で作れば当然コストが上がる。
コストアップ分を打ち消すため、マーケティング企画のハートツリーは、はし袋にロッテの粒ガム「キシリトール ネオ」の環境広告を搭載し、広告収入で相殺するアイデアを考えた。
ガムの売り上げは2割ほど伸びたという。

高コスト体質を技術力で突破する動きも進む。
住友林業は、強度を確保しながら国産ヒノキを柱や、土台に、国産スギをクロスパネルや床材に使う技術を開発し、2008年中に同社製住宅の国産材比率を70%にする見込みだ。
合板業界では、国産スギを合板に使い、国産材自給率が2003年の7%から昨年は52%と急伸した。

森は使って育てることが大事である。
知恵を絞って国産材の出口を考えることが、森林再生への近道であろう。

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このページは、green plusが2009年1月16日 17:20に書いたブログ記事です。

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