林野庁は4日、石油の代わりに木質バイオ燃料を事業用に使い、削減したCO2排出枠の購入先企業を募集している9団体を公表した。
このうち鹿児島県肝付町の養鰻(ようまん)業「立石養鰻」は近く、養殖池の水を温めているボイラーの燃料を重油から間伐などの際に出る木くずで作っ
たチップに代え、年間1200トンのCO2削減を目指す。このほか排出枠購入先を募集しているのは、北海道滝上町の町営ホテルや広島県庄原市の温泉施設な
ど。
10月に試行が始まったCO2排出量取引制度では、木質燃料の活用を排出削減事業として認めている。CO2を大量に排出する都市部の大企業が排出枠を購入すれば、山村の活性化につながると期待されている。