
「キリマンジャロの雪の減少は、山麓部における焼畑や開発による森林伐採と関係している」 -タンザニアのメディアネットワーク「IPPMedia」が、英ポーツマス大学の二人の研究者の報告を掲載している。
タンザニアでは、人々が土地を移動しながら農業を営み、新しい農地を作るために焼畑を行っている。その結果、森がなくなれば山は保水力を失って、乾燥が進み、雪や氷河が減少する。 やがて水不足が起き、森や動物など生態系に深刻な影響を与える。
地球温暖化防止が叫ばれ、排出権取引やカーボンオフセットのように、植林によって地球温暖化を緩和しようという取り組みが多く見られるようになった。
だが、植林よりもはるかに早いペースで、新たな農用地を作るための森林伐採が進んでいる。
FAO(食料農業機関)によれば、地球全体で1年間に排出される二酸化炭素16億トンのうち、25?30%が森林伐採によるものだという。
発展途上国も森林保護に取り組み、森林の重要性について国民を再教育することが必要だろう。
だが一方で、温室効果ガスを大量に排出する先進国は、自国の二酸化炭素の排出を減らしつつ、発展途上国の人々が森林を破壊せずに暮らすサポートをすべきなのかもしれない。
(毎日新聞10/7)
だが一方で、温室効果ガスを大量に排出する先進国は、自国の二酸化炭素の排出を減らしつつ、発展途上国の人々が森林を破壊せずに暮らすサポートをすべきなのかもしれない。
(毎日新聞10/7)