「おうち発電プロジェクト」は、ソフトバンクが一般住宅の屋根に無償で太陽光パネルを設置し、発電全量をまとめて売電、住宅の所有者に売電額の15%を利用料として支払うシステム。条件は31都道府県の一戸建てか集合住宅で、築15年以内、3階建てまで。ソフトバンクによると、1住宅につき月1万4000円程度の売電が見込め、利用料は約2000円を想定しているといいます。契約期間は20年。契約から10年以内に解約した場合は、契約解除料がかかります。
停電時には太陽光発電の電力を使用できるほか、ソフトバンクの携帯電話の契約者には割引されるプランもあるとのこと。
太陽光発電の国内設置容量はここ2、3年で飛躍的に伸び、太陽光発電協会のデータによると、2011年には前年比3割増の約1.3ギガワットに達しました。しかし、一般住宅は従来、自費で太陽光パネルを設置したうえ、自宅で使った余剰分を売る「余剰買取制度」しか利用できず、補助金制度はあるものの関心に比べればまだ普及が進んでいませんでした。
しかし、7月から「全量買取制度」が始まって、事業者が一般住宅の屋根をまとめて借り受ける「屋根貸し」で発電量が10キロワット以上は対象に加えられました。今回の「おうち発電プロジェクト」は設置費用が無料。冨澤文秀・ソフトバンクモバイル商品統括発電スポット事業推進室室長は、「自然エネルギー自体が、一般の方から遠い世界の話になってしまっており、このようにし ないとなかなか広がらない。ぜひ活用して、自然エネルギーの普及に協力してほしい」と呼びかけています。
当初の募集対象地域を31都府県に限ったのは、日射量や発電効率、台風など災害、施工業者の有無などによるといいます。今回の募集範囲で、試行としては十分な結果が出ると判断しているが、本格的にプロジェクトを行なう際には、対象となる地域を拡大したいとも語りました。
「おうち発電プロジェクト」は2013年3月31日まで、先着順で1000戸を受け付けます。先着1000戸の決め方と締め切りについては、いくつかの簡単な質問(自己所有かなど)だけで、受付を行ない、その後は個別に調査を行ない、契約締結に至った件数が1000件になったところで、受付を終了するとのこと。
(Sankei Biz) (家電Wach)
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