気象庁は16日、岩手県大船渡市の大気環境観測所で定点観測している温暖化ガスのCO2について、3、4月の月平均濃度が1987年の観測開始以降、初めて400PPMを超えたと発表しました。
大船渡を含む国内3地点で観測している昨年のCO2濃度も、年平均値としては観測史上最高となりました。気象庁は「先進国、新興国とも化石燃料使用によるCO2排出が続いており、上昇傾向が収まる兆しはみられない」としています。
気象庁によると、大船渡の月平均濃度は今年2月に400.0PPMを記録し、3月は401.2PPM、4月は402.2PPMに達しました。それより前の最高記録は昨年3月の399.3PPM(東日本大震災で観測不能の時期があるため参考値)。
残り2地点も4月、小笠原諸島の南鳥島が398.1PPM、沖縄県の与那国島は399.4PPMでいずれも過去最高。春は植物の光合成が本格化する前に当たることなどから、年間で最もCO2濃度が高くなる時期といいます。
昨年の平均濃度は大船渡394.3PPM、南鳥島392.8PPM、与那国島394.4PPMだった。
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