佐川急便「カーボン・ニュートラル認証」取得への取り組みを本格的に開始

 佐川急便は、環境省の「カーボン・ニュートラル認証試行事業」に採択され、認証取得に向けた取り組みを本格的に始めます。3地区のサービスセンターをモデルに配送車両の使用を抑制してCO2など温室効果ガスの排出量を低減するとともに、佐川急便を傘下に持つSGホールディングスグループが保有する国内排出枠を活用し、サービスセンターの運営で必要になる電力や燃料の使用による温室効果ガス排出量をオフセットするとのこと。

 東京、京都、福岡のサービスセンターでトラックなど配送車両の使用を抑え、対象年の2008年度と比べ、約70tの温室効果ガスの排出量を削減します。それに加え、サービスセンターで使う電力や、営業店からの輸送車両の燃料などの使用量を温室効果ガス排出量に換算し、排出枠を使って全量を相殺します。2013年5月のカーボン・ニュートラル認証の取得を目標にしています。

 従来は、営業店から複数の車両がそれぞれの集配先に行く方法を採っていましたが、サービスセンターを設けたことで、車両での輸送は営業店からサービスセンターまでとなり、各集配先へは台車を使って徒歩で行くそう。これによって車両からの温室効果ガス排出量を削減します。SGグループは、四国の山林経営プロジェクトを実施し、2年間で5612tのCO2吸収量が国内排出枠の認証を受けています。

 カーボン・ニュートラルは、事業活動などで排出される温室効果ガスを自らの活動で削減すると同時 に、削減が困難な分を排出枠などの活用で相殺してゼロにすることを指します。認証試行事業は、カーボン・ニュートラルの普及を狙いに、認証取得を目指す事業者の業務費用を環境省が支援する仕組みで、2011年11月に佐川急便をはじめ、4社が採択されました。

(佐川急便プレスリリース)


ブログランキングに参加しています。よろしければクリックご協力お願いします。

環境ブログへ

トラックバックURL: http://eicnet.sakura.ne.jp/mt5/mt-tb.cgi/1253

このブログ記事について

このページは、green plusが2012年3月22日 21:56に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「セメント使わないコンクリート製品開発、CO2の排出を8割減 」です。

次のブログ記事は「日立製作所、火力発電所からのCO2回収実証試験をカナダの電力大手と共同で実施」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

環境ブログ

環境ブログランキングに参加しています。よろしければクリックご協力お願いします。


Creative Commons License
このブログはクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。