
この調査は国立環境研究所が欧米など9か国の研究チームと共同で行い、人工衛星や観測用の気球を使ってオゾン濃度の測定と分析を続けました。その結果、今年3月から4月にかけて成層圏でオゾン層の破壊が急速に進み、最大で長さ3000キロ、幅1000キロほどの範囲にあるオゾン層の最大で80%が破壊されたとみられるということです。
南極圏の上空ではオゾン層が破壊されて穴があいたような状態になるオゾンホールが確認されていますが、研究 グループはこれに匹敵する規模で北極圏の上空でも大規模なオゾン層の破壊が起きていることが確認できたとしています。
オゾン層の破壊はUNEPのモントリオール議定書で規制 されているフロンガスなどが原因とされ、研究グループは今年の春は北極圏上空で気温の低い状態が続いてオゾン層が破壊されやすい条件がそろったことが原因とみています。
国立環境研究所の中島英彰研究員は「有害な紫外線を防ぐオゾン層の破壊が北極圏で続けば、北欧やロシア北部などの環境への影響が懸念さ れ、今後は北極圏の監視も強化すべきだ」と話しています。この調査結果は、3日に発行されたイギリスの科学雑誌、ネイチャーの電子版に掲載されています。
(グリーンプラス4月のニュース)
(読売新聞)
(モントリオール議定書)
(ネイチャー英文論文)
今回、大規模な破壊が確認された北極圏の場合、もともとオゾン層が南極より厚いため、実質失われたオゾンは、南極と同程度と見られているそうです。スカンジナビア半島やロシア極東部など人口の多い地域には、紫外線による健康への影響がありそうです。フロンガスは、国際的な規制が行われているものの、オゾンホールが消滅するまでに数十年かかると予測されています。地球は未来からの借り物だとしたら、エネルギー問題同様に、国際的な大計が必要ですね。
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南極圏の上空ではオゾン層が破壊されて穴があいたような状態になるオゾンホールが確認されていますが、研究 グループはこれに匹敵する規模で北極圏の上空でも大規模なオゾン層の破壊が起きていることが確認できたとしています。
オゾン層の破壊はUNEPのモントリオール議定書で規制 されているフロンガスなどが原因とされ、研究グループは今年の春は北極圏上空で気温の低い状態が続いてオゾン層が破壊されやすい条件がそろったことが原因とみています。
国立環境研究所の中島英彰研究員は「有害な紫外線を防ぐオゾン層の破壊が北極圏で続けば、北欧やロシア北部などの環境への影響が懸念さ れ、今後は北極圏の監視も強化すべきだ」と話しています。この調査結果は、3日に発行されたイギリスの科学雑誌、ネイチャーの電子版に掲載されています。
(グリーンプラス4月のニュース)
(読売新聞)
(モントリオール議定書)
(ネイチャー英文論文)
今回、大規模な破壊が確認された北極圏の場合、もともとオゾン層が南極より厚いため、実質失われたオゾンは、南極と同程度と見られているそうです。スカンジナビア半島やロシア極東部など人口の多い地域には、紫外線による健康への影響がありそうです。フロンガスは、国際的な規制が行われているものの、オゾンホールが消滅するまでに数十年かかると予測されています。地球は未来からの借り物だとしたら、エネルギー問題同様に、国際的な大計が必要ですね。
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