同市では林業の担い手が減ったため、山の手入れが行き届かず竹が繁殖し、市内の山林の約5%が竹林に覆われ、京都府内の竹林の1割を占めていました。竹は土地の保水力を奪うため土砂災害の危険が増していましたが、長崎総合科学大学などが開発した、竹を燃料に発電する施設「農林バイオマス3号機」を昨年4月に導入し「バイオマスタウン構想」を打ち上げました。
施設では、発電のほかに自動車燃料になるメタノールも生産でき、竹の燃えかすは肥料にもなります。さらに抗菌作用が強い竹を粉にして樹脂に混ぜ、食器や家具などを作る構想もあるそうです。
井上正嗣市長は「竹発電はまだ試験段階だが、エネルギーの『地産地消』を目指す。ゆくゆくは竹を利用した町おこしにつなげたい」と期待しています。
(朝日新聞)
林業が衰退し竹林で困っているという自治体は他にも多いのではないでしょうか。バイオエタノールでは食料との競合が問題視されていますが、全国的に普及すれば、「筍が食べられなくなる」なんてこともあり得るのでしょうか。