温暖化ガス濃度が過去最高、09年 メタン高い伸び

 世界気象機関(WMO)は25日までに、CO2など地球温暖化の原因になる温暖化ガスの世界平均濃度が2009年に過去最高を記録したと発表しました。特に温室効果が大きいとされるメタンは3年連続で高い伸びとなりましたが、WMOは「原因は十分に分かっていないため、今後の見通しははっきりしない」としています。
 WMOは世界各国の地上観測点や船舶、航空機などを利用し、温暖化ガスの大気中濃度を測定、年平均値を求めました。

  年報によると、09年のCO2濃度は386.8PPMで前年より1.6PPM増加。メタンは1803PPBで前年より5PPB、一酸化二窒素は322.5PPBで同0.6PPB、それぞれ増えました。産業革命前に比べ、現在の大気中濃度はCO2が38%、メタンが158%、一酸化二窒素は19% 高くなっています。

(日本経済新聞)

  メタンの増加原因は詳しく分かっていませんが、07年の北極地域の異常高温で永久凍土が溶け出し地中から大量に放出されたことや、07~08年の熱帯地域の多雨でメタン主要発生源となる湿地が拡大したことが影響していると考えられるといいます。 温室効果ガスには6種類あり、一番有名なのはCO2ですが、 メタンはCO2の21倍の温室効果があります。 永久凍土が溶け出しているとすれば、悪循環の嫌なお話ですね。


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このページは、green plusが2010年12月 5日 12:06に書いたブログ記事です。

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