経済産業省は5日、バイオ燃料について、同じ熱量当たりのCO2排出量がガソリンと比べて半分以下のものしかバイオ燃料として認めない国内基準を新設する方針を固めました。バイオ燃料は京都議定書でCO2排出量がゼロと見なされていましたが、LCA算定といって、原料の栽培から製造、運搬に至る全工程を合わせれば実際には排出していたことが明らかになったためです。6月に策定するエネルギー基本計画に盛り込む方針です。
バイオ燃料は原料の植物が成長の過程でCO2を吸収するとして、燃やしたときに出るCO2が排出量に計上されません。ただ最近は、地球温暖化対策を厳密に行うため、全工程でどの程度のCO2を排出するかを見直す動きが欧州連合(EU)や米国などで広がっています。
経産省は昨年8月以降、環境省、農水省と連携し、国内で使っているバイオ燃料の排出量を調査。同じブラジル産サトウキビでも、既存の農地で栽培した原料を使えば排出量はガソリンの4割に収まるが、森林を切り開いた新しい畑で栽培した原料だと3倍以上まで増えることが分かったそうです。全工程で算出すると森林の伐採時に出るCO2が排出量に含まれるためです。
排出量の多いバイオ燃料を使用すれば、逆に温暖化を助長することになってしまいます。経産省では、EUが2017年以降の目標としてガソリンの半分を基準に定めたことを参考に、同程度の基準が国内でも必要だと判断しました。(Yahoo! ニュース)
近年、CO2排出量の認定基準として、LCA算定に基づいたものが重要になってきています。
食品業界にも、LCA算定を行いライフサイクル全体におけるCO2排出量を表示するカーボンフットプリントが広まってきました。
ライフサイクル全体で考えた時に、CO2排出量の多いバイオ燃料では、本来の目的である地球温暖化対策に本末転倒になってしまうので、一定のCO2排出量が定められた品質のしっかりしたバイオ燃料が流通するよう、ここはきちんとした国内基準を創設していって欲しいと思います。

経産省は昨年8月以降、環境省、農水省と連携し、国内で使っているバイオ燃料の排出量を調査。同じブラジル産サトウキビでも、既存の農地で栽培した原料を使えば排出量はガソリンの4割に収まるが、森林を切り開いた新しい畑で栽培した原料だと3倍以上まで増えることが分かったそうです。全工程で算出すると森林の伐採時に出るCO2が排出量に含まれるためです。
排出量の多いバイオ燃料を使用すれば、逆に温暖化を助長することになってしまいます。経産省では、EUが2017年以降の目標としてガソリンの半分を基準に定めたことを参考に、同程度の基準が国内でも必要だと判断しました。(Yahoo! ニュース)
近年、CO2排出量の認定基準として、LCA算定に基づいたものが重要になってきています。
食品業界にも、LCA算定を行いライフサイクル全体におけるCO2排出量を表示するカーボンフットプリントが広まってきました。
ライフサイクル全体で考えた時に、CO2排出量の多いバイオ燃料では、本来の目的である地球温暖化対策に本末転倒になってしまうので、一定のCO2排出量が定められた品質のしっかりしたバイオ燃料が流通するよう、ここはきちんとした国内基準を創設していって欲しいと思います。
