国内排出量取引 6割が「原単位」目標

政府が施行を始める国内排出量取引に12日までに参加申し込みした企業の約6割が、CO2削減目標を総排出量ではなく、生産額あたりの排出量など「原単位」と呼ばれる指標で設定したことが分かった。
 
今回新たに削減目標を設定した197社のうち、経済省所管が9割超の181社を占める。
このうち62%の120社が原単位目標を設定し、総量目標は71社だった。

総量削減目標にした企業は排出実績の確定前に排出枠の交付を受けて一部を売却できる一方、原単位目標の企業は実績確定後まで排出枠を得られず、それまで売却できない。
原単位目標企業が多数占めたことで当面の取引件数は限定的になりそうだ。

原単位はエネルギー使用の効率を示すため、効果が上がっても総排出量の削減につながらない可能性がある。排出削減の実効性の問題が浮上する懸念もある。

政府は企業ごとの目標を明らかにしていないが、日本鉄銅連盟やリコーが総量目標、東芝やパナソニックが原単位目標を掲げている。






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このページは、green plusが2008年12月17日 17:20に書いたブログ記事です。

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